大韓民国近代史の始まり
開港期の面影を残したまま、今も時が流れる開港場。建物は古くなりましたが、この地独特の雰囲気を残しつつ、過去を踏み台に新たな未来を開拓します。
開港場は、外国人の往来と貿易のために開放した制限地域で、外国人の停泊、接待、貿易の機能を果たす港のことです。様々な外国語が飛び交い、近代都市へと踏み出す第一歩となった開港場は、当時の風習の変化と各国の服装が一目でわかる近代化の出発地です。
旧日本領事館である中区役所などの近代建築やアートプラットフォームのほか、済物浦倶楽部など近代化の名残りが感じられる数多くのカフェが立ち並んでいます。開港場は、1883年の開港からこれまでの歴史と文化が共存する場所です。
手つかずの自然の神秘
仁川には約168の神秘の島があります。それぞれの島の手つかずの自然を眺めていると、不思議な感性がわいてきます。
自然そのままの島の風景は、毎日同じことの繰り返しのような生活にうんざりしている人々に活力を与えてくれます。首都圏から1時間しかかからない美しい島。緑と自然がいっぱいの島。それが仁川島です。
神が与えた最後の楽園といわれる「白翎島」や無公害の清浄海域「大青島」、五感を刺激する「江華島」、映画「イルマーレ」「酔画仙」の舞台となった「席毛島」、海の上に浮かぶ蜃気楼「伊作島」、翠玉のような美しい輝き「昇鳳島」、西海岸を代表する国民的休養地「徳積島」、CNNが「最も美しい大韓民国の島」に選定した「仙才島」、韓国初の灯台の島「八尾島」、踊る島「舞衣島」など、魅力たっぷりの仁川の島々をご紹介します。
屋根のない博物館
先史時代の遺物から近現代史まで、韓国史の縮小版ともいわれる江華島。「屋根のない博物館」という異名を持つほど、江華島を歩くと数千年の歴史を歩いているような不思議な感覚を覚えます。
江華島は、豊富な文化遺産と美しい自然景観で人気の観光スポットです。海岸沿いに造成された自転車レーンは、そのまま残るかつての城郭と高台に沿って島を一周します。
観光名所である江華島は、高麗と朝鮮の歴史が息づく由緒ある島です。支石墓や三郎島、伝灯寺、普門寺など、文化遺跡と歴史的遺物が散在しています。
地が割れて運河となる
西海と漢江をつなぐ関門で、民族1千年の願いが込められた京仁アラベッキル。大韓民国初の内陸運河で、色とりどりの人工照明とどこまでも続く自然風景がウリです。
2012年5月25日に開通した京仁アラベッキルは、漢江下流の幸州大橋から西海につながる運河で、長さ18km、幅80メートル、水深6.3メートルです。京仁港の仁川ターミナルから金浦ターミナルまで続く運河は観光スポット満載です。代表的なものは、日の入りが美しい正西津やトゥリエコパーク、アラ瀑布などです。また、アラベッキルに沿って41.3kmに及ぶ自転車レーンが整備されています。どこまでも続く自転車レーンを走って一汗流し、涼しいアラ瀑布で飲む一杯のコーヒーは格別です。夜景を見ながら西海島へと向かう旅客船とアラベッキルを運航する遊覧船は、とてもロマンチックです。
グローバルリーディングシティ
最先端の街「松島国際都市」が今、ロマンチックな街にもなりつつあります。世界を集約した住宅と産業、そして文化・芸術、アジアと欧州の文化を同時に体験できるこの街は、まさに大韓民国の未来です。
松島国際都市は、仁川国際空港のインフラを背景に建設された経済自由区域で、大韓民国8大経済自由区域の中で最高の外国人投資実績を誇る街です。スーパーブロック中心の開発都市の中に路地はなく、道路は韓国で最も広く快適です。
仁川のホットスポットに浮上しつつある松島国際都市は、観光、文化、レジャー、MICE、ショッピングの全てを満たす複合文化空間です。